山懸会長より
・ 更新は随時、不定期となります。どうぞお楽しみに!

桐創会会員の皆さん、お元気のことと思います。
また、日本、そして世界中で、様々な道でご活躍のことと思います。
さて、今年は、誰もが想像もし得なかった新型コロナウイルス感染症の感染拡大という重大で深刻な問題が発生しています。ことの発端は中国・武漢と言われていますが、今や全世界に拡大し、その脅威は一部の国で収束しているものの、総じて拡大し続けています。
この感染症問題は、グローバル化した社会経済において、様々な深刻な影響を及ぼしています。
日本においても緊急事態宣言が出された社会経済活動に甚大な影響を及ぼし、それが解除された後も従前の社会経済活動には戻れない状況が続いています。
また、“エッセンシャルワーカー”という言葉が聞かれるようになりました。
“エッセンシャルワーカー”とは、人々が日常生活を送るために欠かせない仕事を担っている人と「定義されることが多く、具体的な業種としては医療・福祉、教育・保育、行政、保安(警察・消防)、一次産業、小売・販売、金融、通信、物流、製造(食品・日常品)、交通機関、社会インフラ(電気・ガス・水道)などとされています。
加えて“リモートワーカー”という言葉も注目を受けています。
“リモートワーカー”とは、決まった時間に決まった職場(事務所など)に行かなくても仕事が成り立仕事に従事する人とされています。このような言葉は、今回の新型コロナウイルス感染症の感染拡大以前にはこれほど注目・意識されることはありませんでした。すなわち、この感染症は、労働環境・意識に大きな変化をもたらしたわけです。
他に多くのことがこの感染症拡大により従前とは異なる意識や行動原理など行動様式を求められることとなり、ほぼすべての生活・経済活動において“新しい生活様式”いわゆる“ニューノーマル”を追求・実現しなければならいこととなっています。
加えて、感染者やエッセンシャルワーカー医療従事者に対する差別的行動も大きな社会問題となっています。特に多くの地方において、感染者やその家族が生まれ育った地から出ていかねばならないということも事実となっています。感染症対策は地域全体で協力し支えあわなければならないのに、結果として真逆の行動がとられているということです。
また、今年も想定外の自然災害などの天災により甚大な被害が各地で発生しています。これまで想像し得なかった事がいとも簡単・無秩序に具現化し、異常と思われたことが普通と思われるような変化が訪れています。
そして、このような様々な課題・困難は茗溪学園にも大きな影響を及ぼしています。茗溪教育の特徴である数々の実践教育は集団活動・行動を基幹とするものが多く、“新しい生活様式”を完全履行しようとすると、これまでのやり方そのものでは不整合が生じることが多くあることも事実だからです。
今、茗溪学園では、このような困難を克服すべく、様々な取り組みを行っています。もしかすると開学来で、最も困難な課題に取り組んでいるのかもしれません。しかし、これまでも黎明期から受け継がれた精神を礎に、常に時代のニーズをとらえながら、変化・対応し、確実・着実にも力強く歩み続けてきた茗溪学園であれば、必ずこの困難を乗り越え、発展していくことを確信しています。それが茗溪学園だからです。
最後に、今年の2月22日に、学園の新しいシンボルである“Agora Hall”で、茗溪学園らしくコンパクトながら洗練された創立40周年記念式典が行われました。そして、40周年記念事業としての“寄付活動”も始まっています。一人一人の卒業生がそれぞれの思いや形で母校茗溪学園を応援してくれることを深く祈念します。

桐創会会員の皆さん、お元気のことと思います。
また、日本、そして世界中で、様々な道でご活躍のことと思います。
さて、今年の大きな出来事にはラグビーワールドカップ2019日本大会の開催があげられます。
まだ、日本大会は続いていますが、この大会は、多くの国際団体が歴代最高の大会と評価するほどに大成功しています。本当に凄いことであり、輝かしき実績として永劫に語り継がれると確認いたします。 さて、ここまでこの大会が高い評価を得ている要因は、なんでしょうか? 間違いなく日本代表チームが4連勝と快進撃を続け、初めてのベスト8に入り決勝トーナメントに進出したこともあります。
しかし、それ以上に国際社会が共感する源は、日本人の精神であり、日本の文化であり、日本国そのものだと思います。
例えば、大会前から長期間にわたり滞在するキャンプ地での心からのおもてなし、多くの日本人が歌う他国の国家斉唱、敵味方に関係なく素晴らしいプレーには惜しみない拍手や喝采を贈るすべての人々、自分たちが歓声を上げながら熱狂したスタジアムへの感謝の気持ちを込めながらの試合後のお掃除などなど。加えて、試合や試合関係者のみならず、多数訪れている海外からのサポーターが感じる“おもてなし感”、困っていればすぐに助けの声をかけてくれる“安心感“、そして、目の前に当たり前のように繰り広げられるこの国に暮らす人々の日常的な風景などなど。すべてが、海外の人々を虜にしているのです。
そして、この場であえて触れさせていただきたいのが、このラグビーワールドカップ2019大会を日本に呼んだ信念の男(紳士)が、黎明期の学園教師であり、高校ラグビー部監督でもあった徳増浩司さんだということです。徳増さんは、現在、ラグビーワールドカップ2019日本大会組織委員会事務局長特別補佐として活躍されており、アジアラグビー協会名誉会長の要職にも就いています。
なぜ、あえてこの場で触れたいのか?それは徳増先生の不変の言葉が今でも先進的で私の精神を高揚させるからです。その言葉は『今日の試合はエンジョイできたか?』です。このエンジョイとは、単に“楽しむ”という意味だけではなく、“自らの全力を出し切る”その結果“充実感が得られたか”ということでした。まさに今日本では、多くの方々がこのラグビーワールドカップを通じて、その一試合一試合を、すべての一期一会を、全力で“エンジョイ”しているのだと確信しています。そして、そのことが世界中を驚かせ、共感を生み、絶大なる支持を獲得しているのだと思います。釜石市でのカナダ代表メンバーのボランティアもこの大会だからこそ生まれた世界の宝ものだと思います。
もしかしたらこのラグビーワールドカップ2019日本大会は、私たちが忘れがちな日本人の美徳を、そして、誇りを取り戻すチャンスではないでしょうか。そして、わが母校茗溪学園が、イギリスのパブリックスクールをモデルとしてラグビーを校技としていることに深い縁を感じているのです。
また、今年も台風などの天災により甚大な被害が各地で発生しています。これまで想像し得なかった事がいとも簡単・無秩序に具現化し、異常と思われたことが普通と思われるような変化が訪れています。だからこそ、わが母校・茗溪学園も黎明期から受け継がれた精神を礎に、常に時代のニーズをとらえながら確実・着実にも力強く歩み続けなくてはいけません。それが茗溪学園の変わることのない精神だからです。そして、創立40年の歴史がこれからも続き、100年いや永遠に続くために。
最後に、今年も50歳の同窓会が開かれる予定です。50歳という人生の節目に多くの真の友が一堂に集い、絆を深められることだと確信いたします。そして、節目の年などにとらわれることなく、多くの卒業生が、母校を訪れ、大胆にかつ確実に発展進化している母校茗溪学園をその目で確認してみて下さい。そして、一人一人の卒業生がそれぞれの思いや形で母校茗溪学園を応援してくれることを深く祈念します。

桐創会会員の皆さん、お元気のことと思います。
また、日本、そして世界中で、様々な道でご活躍のことと思います。
さて、国際社会における2018年前半での一番大きな出来事は、なんと言っても米国と北朝鮮の首脳会談の実現でしょう。これまで繰り返し完全なまでに非難し続けてきた両国首脳が一同に会することなど誰が想像したでしょうか。その成果はまだほとんど出ていないようですが、この両国の首脳が会談することだけでも大きな成果といえるのではないでしょうか。
国内に目を転じれば、今の夏の西日本豪雨や台風24号などに代表される想定をはるかに超えた異常気象が挙げられるでしょう。この異常気象は地球温暖化に起因するとの説が有力視され、異常が通常に変化する日もそう遠くではないと主張する専門も多数存在します。
これまで想像し得なかった事がいとも簡単・無秩序に具現化し、異常と思われたことが普通と思われるような変化が訪れるのかもしれません。そして、30年にわたり続いた平成から新しい年号(元号)へ移り変わり行く時代。私たちは今そのような時代を生きているわけです。
そのような変化する国内外の情勢の中、わが母校・茗溪学園も黎明期から受け継がれた精神を礎に、教職員の皆様の英知を結集し、ご父母や関係の皆様の絶大なる支援・強力を得ながら、新生茗溪学園が確実・着実にも力強く歩み続けています。具体的には、多くの行事や真物に触れる体験を通じ学習するカリキュラムをふんだんに取り入れた実践教育や、建学の理念にある知・徳・体の調和した人格の形成を図りつつ創造的思考力を伸ばす教育を発展・進化しながら実現し続けています。加えて、国境や言語、価値観や倫理観も越えられる多様な力を身につけ、社会や世界に貢献し、自己自身や世界の未来を切り拓くことのできる人材を育てる教育を実践しています。そして、みなさんの承知の通り、その実践教育は、国の内外から高い評価を得ているのです。更には、多様な文化の理解と尊重の精神を通じて、より良い、より平和な世界を築くことに貢献する探求心、知識、思いやりに富んだ若者の育成を目的とした国際バカロネア(IB)教育の導入・実践に至り、まさに茗溪の教育は進化の歩みを果敢にも確実に歩み、昇華しようとしています。茗溪学園の持つ歴史や伝統から学びつつも意欲的かつ大胆に新たなことに挑戦するが学園の姿は、茗溪生にとって最大で最強の学びの礎とも言えるでしょう。
昨年に新設された30周年記念アゴラ棟はその象徴といえる建物だと言えます。
そして、皆さんもご承知のとおり母校茗溪学園は1979年(昭和54年)に筑波の地に国際的研究学園都市つくばにおける研究者子弟の教育を主な目的に、そして、イギリスのパブリックスクールをモデルに日本教育と調和による新しい教育を導く教育実験校としてうぶ声を上げたわけです。すなわち、今年2018年(平成30年)、茗溪学園は創立40周年となるわけです。そして、40年という永い月日の中にあって、黎明期から粛々と変わらずに存在するもの、時代や世の中の要請などを的確に捉えて果敢に変化し対応しているもの、また、それらが融合してきたもの、それらの全ての存在が茗溪学園の魅力といえるでしょう。この40周年にあたり学園では記念事業寄付金を募ることを予定しています。
是非とも皆様の熱い思いをお寄せいただきたくお願いいたします。
最後に、今年も50歳の同窓会が開かれる予定です。50歳という人生の節目に多くの真の友が一堂に集い、絆を深められることだと確信いたします。そして、節目の年などにとらわれることなく、多くの卒業生が、母校を訪れ、大胆にかつ確実に発展進化している母校茗溪学園をその目で確認してみて下さい。そして、一人一人の卒業生がそれぞれの思いや形で母校茗溪学園を応援してくれることを深く祈念します。

桐創会会員の皆さん、お元気のことと思います。
また、日本、そして世界中で、様々な道でご活躍のことと思います。
さて、2017年は年初からこれまでの既成概念を実際に覆す事象に直面することとなりました。
英国では、昨年の国民投票を受け、メイ英首相がEUからの完全離脱を表明し、EUの枠組みから離脱することが決定的となり、イギリスの国益を守り発展させる独自の枠組みつくりに着手しました。
また、米国では、トランプ大統領が環太平洋の12ケ国もの国々が同圏内での経済の自由化を目的とし、長き時間(努力)をつぎ込みほぼ完成をしていたTPP(環太平洋パートナシップ協定)からの離脱を表明し、TPPの交渉は振り出しに戻ってしまいました。
一方、国内では、安倍政権が突如として戦後3回目となる国会冒頭解散に踏み切り、明日10月10日が選挙公示日を迎えようとしています。拙速な形で三極を中心とした戦いが始まろうとしています。
そして、わが国の永年にわたり横たわっていた大きな課題についに本格的に取り組まねばならない状況にも至っています。それは『働き方改革』です。まさに労働大国としてタブー視されてきたこの大きな課題に労使一体となり取り組まねば、いや、やり遂げねばならない本当に大きく且つ重大な課題です。
加えて、北朝鮮による核・ミサイル開発に大きく起因する安全保障問題なども国の安全保障課題の変革を推し進める要因に発展する可能性を秘めています。
そのような変化を模索し始めた国内外の情勢の中、わが母校・茗溪学園も黎明期から受け継がれた精神を礎に、教職員の皆様の英知を結集した新生茗溪学園が確実にも力強く歩み始めています。
具体的には、学習に加え多くの行事や本物に触れる体験をカリキュラムにふんだんに盛り込められた実践教育により、実践に支えられた“挑戦する意欲”と“自信”を教授し続けています。
加えて、建学の理念にある知・徳・体の調和した人格の形成を図りつつ創造的思考力を伸ばす中で、国境も言語も価値観も越えられるような様々な力を身につけ、社会や世界に貢献し、自己や世界の未来を切り拓くことのできる人材を育てています。
更には、その実践教育は、多様な文化の理解と尊重の精神を通じて、より良い、より平和な世界を築くことに貢献する探求心、知識、思いやりに富んだ若者の育成を目的とした国際バカロネア(IB)の教育を導入することとなり、まさに茗溪の教育は進化の歩みを果敢にも確実に歩み始めました。
来年度からはわが国では先進的(スポーツ等の分野では限定的に一般化してはいますが)といえる留学生の受け入れを試験的に始める体制も整いつつあります。まさに、茗溪の持つ歴史や伝統から学びつつも意欲的かつ大胆に新たなことに挑戦するが学園の姿は、茗溪生にとって最大で最強の学びの礎とも言えるでしょう。
加えて、このような新生茗溪学園を象徴する教育棟が新設されました。
それが『茗溪学園三十周年記念アゴラ棟』です。主には国際バカロレア・ディプロマプログラム(IBDP)の教育が実践される教育棟となりますが、長きにわたり皆が望んでいた中規模の講堂も整い、集団教育の実践の場としても大いに活かされることとなります。
さあ、卒業生の皆さん、是非、母校を訪れ、大胆にかつ確実に発展進化している母校茗溪学園をその目で確認してみて下さい。そして、一人一人の卒業生がそれぞれの思いや形で母校茗溪学園を応援してくれることを深く祈念します。
最後になりましが、昨年のこの会報挨拶の中で、茨城支部設立予定のご案内をいたしましたが、諸般の事情から、一旦見送りとなりました。皆様の期待にお応えできず、また、一部の方々にご心配とご迷惑をおかけいたしました。この場をお借りして深くお詫び申し上げます。

桐創会会員の皆さん、お元気のことと思います。
また、日本、そして世界中で、様々な道でご活躍のことと思います。
さて、2015年は年初から世界同時の株安や原油安に代表されるように激動のスタートを切りました。
世界的には、ギリシャの国内事情に発した金融危不安の深刻化やイスラム過激派組織(自称「イスラム国」)などによる中東に限定しないテロリズムの蔓延、北朝鮮による核兵器開発・保有問題など、不安定要素はそこら中に存在している状況です。中でも、イギリスにおける国民投票でEU脱退の意志が示されたことは、世界中に衝撃を与えることとなりました。
わが国においては参議院選挙で与党勢力の圧勝かと思えば、東京都議選で第三勢力を味方につけた候補が勝利し、既存勢力(既定路線)に非常に大きな試金石を投じています。
例えば、東京オリンピック問題では、総経費が3兆円にも膨れ上がるという試算が示され、施設の新設から既存施設の利用案なども提案され、混迷を極めています。
また、築地市場の豊洲への移転事案では、新施設の地下空間(部屋)や土壌汚染対策の盛土など大きな問題が次々と発覚し、混迷はますます深まるばかりです。
これらの日本の首都である東京都を主舞台にした様々な問題・課題事象は、私たちに大きな警鐘を鳴らしているといえます。
一つは、責任者不在組織(社長なき財務部長なき組織)の放漫運営・経営の問題であり
二つは、セクト・密室主義や日和見主義組織の陥りやすい罠・失敗です。
このことはすべての組織に内在(保持)するリスクといえます。気を付けなければなりません。
さて、そのような混沌とした時代の中、桐創会にも大きな変化があり、2017年初には、卒業生同士の日ごろの活動の場(組織)となる地域支部が母校茗溪学園のお膝元である“つくば市”に“茨城県支部”として発足する予定となりました。
すでに支部の発足に尽力くださる有志の方々が、度重なる打ち合わせを行ってくれています。
桐創会も8千人を超える会員を抱え、卒業生同士の交流や親睦の機会(有機的連携)の提供や母校発展のための活動などを実質的に支える枠組みが望まれる声が大きくなる中、ようやく地域支部発足を実現できることとなりました。
これまで、卒業生同士の繋がりや絆は、学年に代表される横のラインとクラブ(部活動)に代表される縦のラインは茨城県内非常に強く、他学にも勝るとも劣らない鉄壁の絆を自負・自認していますが、その枠組みを超えた(縦・横のライン)広がりのところでは今一歩であったことも事実といえます。
そのような中での、日々の活動などを実質的に支える地域支部の第一号が茨城県に発足することは、本当に喜ばしいところで、期待するところです。
現在のところ正式ではありませんが、構成員は茗溪学園の卒業生であり、現在、次のいずれかに該当する方を正会員として準備を進めています。(正式な内容は支部の発足総会で決定)
@ 本人が茨城県内に居住・通学・就業等をしていること
A 父母等の重要な親族が茨城県内に居住していること
また、茨城県支部の設立総会を来年の年初(2月or3月)ごろに予定しております。
詳細が決まりましたら、桐創会情報WEBである Allmeikei.com に掲載予定です。
多くの方の地域支部への加入と発足総会への参加をお待ちしております。

桐創会会員の皆さん、お元気のことと思います。
また、日本、そして世界中で、様々な道でご活躍のことと思います。
さて、今年、2015年は、母校茗溪学園にとって一つの時代の終焉とともに、まさに新しい時代の幕開けとなった年といえます。それは、茗溪学園の開校以来、わたくしたち茗溪生を導きいただいた柴田校長先生、吉田教頭先生、村嶋先生がご退職をされ、開校後に茗溪に来られた田代先生が教職員のトップである校長となられ、時を同じくして、母校茗溪学園の経営母体である理事会のトップに茗溪会出身以外の中川理事長がご就任されたからです。
皆さんもご承知の通り、3名の先生方は、開校以来一貫して、常に熱い思いと愛情をもってわたくしたち茗溪生をご指導くださりました。そして、学園の発展に最も貢献された先生方といっても過言ではありませんし、最も多くの茗溪生を常に見守ってくれた先生方といえます。先生方、本当にありがとうございました。なお、柴田先生、吉田先生、村嶋先生は、一旦茗溪学園をご退職されますが、今後も学園の運営に関わっていかれます。わたくしたち茗溪生には心強い限りです。
そして、新しくご就任されました中川理事長は、4人のご子息・ご令嬢を茗溪に通わせ、最も長い期間父母会長を務め、父母の立場から学園の発展にご尽力され、まさしく茗溪ファンの代表者といえる方です。若輩者のであるわたくしが申すのは誠に僭越ではありますが、新しい時代に突入していく茗溪学園の経営の中枢トップとして最もふさわしい方であると思います。
一方、日本の教育界の現状は、様々な意味で大きな転換期を迎えていることも事実です。
それは、止めることのできない少子化・核家族化の進行に起因しており、具体的には近年でさえも大きな課題となっている就学世代の減少が今後ますます進み、ここ数年のうちに中学・高校の修学世代はさらに減少が進むことが明らかだからです。ある意味で、これまでの教育制度を抜本的に見直さざるを得ない状況がすぐそこに迫っていともいえるからです。
昨今のニュースでも時折報道される私立学校の閉校は今後ますます増えると予想され、公立校もその対策として学校運営の継続のための統合や入学者の確保のために様々な取り組みを行っています。
例えば、公立校における中高一貫教育の導入事例は年々多くなり、大きな成果を収める学校も増えてきています。今後は、さらに小中連携や小中高連携も視野にいれた準備も進んでいるようです。
教育内容も、これまで私学が先んじて取り組んできた実践教育や体験教育も、いまや私学の特有の教育ではなくなり、質の高低はあれ多くの公立校が取り入れ、やはり多くの取り組みが大きな成果を収めてきているようです。母校茗溪学園が開学以来、独創性と先進性をもって実践してきた教育内容が、公立校にとってもいまや遠くの理想目標ではなくなり、実現可能な実践目標になりつつあるともいえるのではないでしょうか。すなわち、母校茗溪学園の教育にはいまだに他者の追随を許さないレベル・質があると確信していますが、将来的にはその存在意義・価値が薄れてしまう可能性も否定できないことも、また事実であるということです。
そこで母校では、これまで拓き進化させてきた独創性と先進性も持ち合わせた実践・体験教育に加え、さらにグローバル社会で活躍できる人材の育成に重きを置いた新しい取り組みがスタートしています。わたくしはこの学園での新しい取り組みが、母校茗溪の新時代を切り拓くことを確信しています。しかし、学園独力の努力だけでは茗溪学園の未来永劫にわたる進化には限界が来るということも、私たち卒業生は認識しなければならないのです。すなわち、母校茗溪学園の未来永劫にわたる進化には、様々な面で私たち卒業生による学園への支援も、欠くことのできないということも事実だということです。

卒業生の皆さんお元気のことと思います。今年は、うれしいお知らせを報告いたします。
まず、10月11日(土)に『二回生による50歳の同窓会』が催されました。
昨年の挨拶で紹介しましたように、昨年の10月12日(土)には『一回生の50歳の同窓会』が行われ、二回生が確りとつないでくれたわけです。そこで、二回生からの報告の一部を紹介いたします。
『高校卒業以来の学年同窓会がありました。まず、集まれる人で学校に集合し、「2回生ホームカミングデー」に参加。懐かしい先生方と旧友に再会。その後、校内ツアー、元寮生達が寮の見学で盛り上がっていました。その後、同窓会会場に移動。学年の半数が出席!卒業以来32年ぶりでも、すぐ当時に戻れる。楽しすぎます。私たちのために小田原から、いらして下さった小出先生が、乾杯のスピーチで「みんなの顔が輝いている。いい教育を受けてきましたね」とお話しされていましたが、本当に素晴らしい先生方と仲間に出会えたことに感謝しています。いい同窓会でした。幹事の皆様、大成功でしたね。ありがとうございました。みんなと再会できた余韻に浸っています。』
32年ぶりの再会・・・でもすぐに昔(当時)に戻る『茗溪生』、本当に素晴らしいです。
この知らせを聞いた多くの一回生からも、「またやりたいね」や「確りつないでくれたね」など、すごく反響がありました。この報告二回生の幹事のみなさん本当にお疲れ様でした。
次に、自然発祥的に生まれた有志の集まりである『ご子息も茗溪生父母の会)』(正式な団体・名称では有りませんが)の活発な活動です。
みなさんもご承知の通り、卒業生の中には、ご子息も母校に通わせている(通わせた)方も大勢います。
そして、多くの卒業生が様々な形で、役員やサポーターとして活躍されており、一回生の高橋弘道君が、昨年から『父母会の副会長』の要職についていて昼夜を問わず活動されています。
今年はさらに、彼らが中心となり『ご子息も茗溪生父母の会』が生まれたわけです。
まさに『生粋の茗溪生ファミリーの集まり』といえます。この『生粋の茗溪生ファミリー』の仲間たちが、新しい取り組みを加えながらも母校・茗溪学園の建学の理念(精神)、凛とした伝統を継承することにも取り組んでくれています。私たち茗溪の卒業生の仲間たちがが、様々な立場で、様々な形で母校を支えてくれているのです。本当に頼もしい限りです。
さらに、学園と同窓会が連携した取り組みが、二つ行われています。
一つは、次世代を展望して、これまでの学園の取り組みを振り返る(現状認識)ために、卒業生を対象とした『茗溪学園の教育に関する卒業生アンケート』を桐創会が後援する形で学園が実施しました。そして、約2割の卒業生の方々に参画をいただきました。中には厳しい意見もありましたが、学園において実践された教育を確りと認識する貴重な資料(データ)になっています。ご協力いただきました卒業生のみなさん、誠にありがとうございました。今後学園では、このアンケートを基礎資料として、設立から現在に至る学園における教育の実践をまとめて行く予定です。この取りまとめには卒業生からも有志みなさんに協力いただく予定です。何卒よろしくお願いいたします。
そして、二つ目は、学園からの卒業生へ有用な情報を提供することと同時に、卒業生が様々に展開される卒業生コミュニティーとの出会いの機会の提供し、卒業生同士や卒業生コミュニティー同士の連繋・交流のパイプ役を目指し開設したwebサービス『Allmeikei.com』の運用です。
まだまだサービスは限定的になっていますが、相応の効果が出てきています。
前述『茗溪学園の教育に関する卒業生アンケート』への生参画にも多くの卒業生に活用いただきました。なお、この『Allmeikei.com』の開設・運営には、10回D組の山田敦子(旧姓加藤)さんに、全面的な協力をいただいています。この場をお借りし、その功績を紹介すると同時に厚く御礼申し上げます。
このように展開を始めた卒業生の活動がきっかけとなり、さらに多くの活動が芽生え、そして育ち、その結果として、卒業生の多くが母校への支援に関われるような取り組みにつなげて行きたいと考えています。そして、その一つ一つが茗溪生の絆を結び、そして、更に強く、固くなるものだと確信しています。

卒業生の皆さんお元気のことと思います。この挨拶文は興奮・余韻が収まらない中で書いています。
それは、この10月12日(土)に、3年越しの念願だった『一回生による50歳の同窓会』を終えたばかりだからです。
皆さんは、3年前に私がこの会報に寄せた挨拶文の内容を覚えているでしょうか?
それは以下のようなものでした。
『学園創立30年という節目を契機に、桐創会では次の2つの試みをスタートさせました。
まず一つ目は、それぞれの卒業生が生活基盤を置く地域や職域、そして、ともに青春を謳歌したクラブOB会など、様々な所属する母体における自発的な支部発足の推進とその活動支援です。
二つ目は、Coming-home50(仮称)の推進・支援です。卒業生が50歳になるときに形式にはとらわれず同期が一同に会する催しを行い、より多くの卒業生と退職された先生も含めた学園の皆さんとのふれあいの場を創設していきたいと考えています。
まず隗より始めよ!一回生のみなさん盛大な催しを企画してこうではありませんか。』
まさに、3年の月日を経て、二つ目の試みが一昨日実現したわけです。
そこで、今回行われました一回生『50歳の同窓会』について、少々触れさせてください。
第一部:懇親会 14;00〜
学園の第2食堂で一回生50名が集い懇親会を行いました。
先生方は、柴田校長先生、吉田教頭先生に加え、歴代の龍井校長先生、石川校長先生、中村校長先生や
地学でお世話になりました熊野先生にもご臨席賜り、学園の近況や、私たちが在校した当時の先生方の思いなどを拝聴しまして、とても有意義な会となりました。懇親会の後に学寮を見学させていただき、最後に、私たちが石を拾いながら使い続けたあの運動場の、私たちが木を切り、枝を落とし、建てた、あのラグビーポールのもとで、記念撮影をして終了しました。いまや立派な人工芝の運動場、立派なネーム入りのラグビーポールでしたので時の流れを胸に刻んだ瞬間でもありました。
第二部は、場所をつくばの『東雲』に移し17:30〜行いました。
1回生は65名が参加し、先生方は石川先生ご夫妻、中西先生、柴田先生、吉田先生、村嶋先生、熊野先生、そして、故加納先生令夫人をお迎えしての盛大な会となりました。ご参加予定でした私たち一回生の学年主任でいらした小出先生が体調を壊され、ご欠席となられたのは誠に残念でした。
会のなかで、この『50歳の同窓会』の準備段階で方針決定した“学園に苗木を贈ろう企画”が発表され、『桜の苗木の目録』が、一回生を代表して鶴見君(卒業当時C組)から柴田校長先生に渡されました。
この“桜の苗木を贈ろう企画”は、初代岡本先生がとても愛しんでいた桜の木が、枯れてしまい、伐採されてしまった事をお聞きし、故岡本校長先生の最初の教え子である一回生が『50歳の同窓会』を準備している中でのことでしたので、その同じ場所に同じ桜の苗木を植え、“茗溪の清らかな流れ”を継承させていきたいとの思いでのことでした。実際の植樹は、来春に再度一回生が学園に集い行う予定です。
さて、このように今回の一回生による『50歳の同窓会』は、柴田校長先生をはじめとした学園の関係者の方々の全面的なご協力のもと、心をひとつにした多くの仲間で、企画され、準備され、そして、催されました。はじめにこのことを話し始めたのが2年前、その時は二人でのひそひそ話し。それから時が経つにつれ参加メンバーが増え、正式に実行委員会が組成されたのが、今年の3月30日、メンバーは12名でした。 最後は、北は北海道から西は大阪までメンバーは20名を越え、催された正式な会合だけでも12回です。会の参加は一回生174名中71名と40%で、案内の確認返信は142名と81%でした。
そして、今、学園では『卒業生との連携および茗溪学園の教育広報促進プロジェクト』が立ち上がり、
更なる学園の発展のために、卒業生との連携した活動をしていきたいとの強い意向を持っています。
まず、この『50歳の同窓会』がひとつの大きなきっかけとなり、後輩たちに自発的に、そして、発展的に継承されることを心より望んでいます。加えて、様々な活動が芽生え、そして育ち、その結果として、卒業生の多くが母校への支援に関われるような取り組みにつなげて行きたいと考えています。
加えて、私が3年前にお話ししたもう一つの試みも、奇しくも、時期を同じくしてスタートしました。
それは『Allmeikei.com』の開設・公開です。このwebは、卒業生への有益な情報の提供と、卒業生と卒業生コミュニティーとの出会いの場・機会の提供、卒業生コミュニティー同士の連繋・交流のパイプ役を目指し開設・公開したものです。
皆さんのwebへのアクセスの一つ一つが茗溪生の絆を結び、そして、更に強く、固くなるものだと確信しています。みんなで有効に活用していこうではありませんか。